世界遺産の山を歩く 山楽部

2010/06/10

星景アゲイン

・・・また行ってしまった。


週末からは雨やら曇りやらの梅雨っぽい週間予報だったので、
星景を撮りたい衝動に突き動かされてどうしようもない。
前回撮影の感触を忘れない為にも絶対今日行かなければならない!

そう、向かったのは・・・


・・・毎度おなじみ弥山の山麓。

どうやら大気中の水蒸気が少しあり、向かう道中でも薄雲の掛かる箇所がある。
予報は晴れマークなんだけど快晴だけが晴れじゃない。

動いた時間が23時過ぎ。
月の出はAM1:51なのと、月齢26.1ということもあり前回よりコンディションは良さそう。

しかし、アレだアレ。
向かう道中他の車と一切対抗しない。
下市からは結局1台の車とも対抗しなかった(30数キロ)。
・・・ど、どんだけ。

まず最初に撮影ポイントに選んだのはみたらい渓谷を過ぎてすぐのところ。
日中は渓流釣りを楽しむ方で賑わう釣り人銀座。

車を停めてライトを消すとそこは闇中の闇。
日本でも有数の闇であることは断言できる。
それだけに頭上の天の川銀河の輝度は数十分前と比べ物にならない。

α550 18m F/3.5 30s ISO1600


大気の状態も思ったより良い。
そこからまだ奥へ10数キロ車を走らせ行者還トンネル方面へ向かう。

大きな地図で見る

布引谷を登り行者還トンネル西口まで車を走らせながら撮影ポイントを探す。
いつもここを通るのは日中なので景観を把握できてるが、闇の中はさすがにムリ。
停車して外に出る毎に“ケモノ”の匂いが。
鹿くらいしかおらんやろうけど。

そうこうしながらトンネル西口の弥山登山口まで来てしまった。
小屋泊の人も少なく車も大阪ナンバーが2台停めてあるだけ。
ここは紀伊半島の中心にあたる部分で関西でも“闇度”がずば抜けている場所。
と勝手に特定してます・・・。

さぁ撮るよ。
α550 18m F/3.5 30s ISO1600



去年の9月以来に見たあまりの星の数に舞い上がってしまい、ちょっとファンキー気味に撮ってやろうと調子に乗ってISO12800で撮ってみた。
α100はMAX3200だったもんでついつい試してみた。でも後悔はしてない。
α550 18m F/3.5 30s ISO12800

荒い!もちろんの範疇でノイズが乗りまくる。
でも、感熱は思ったより抑えられてるのではないでしょうか。
まぁまぁ、12800を使う場面はないだろうが3200程度までなら十分に使えるとわかった。
と思った矢先に結露に見舞われる。
この場所は沢の集合ポイントでもあり夜ともなれば多湿となる。
場所そのものが“湿っている”のでこまめに拭く以外対策はなかった。

そしてISO12800祭りは続く。
All or Nothing。
α550 18m F/3.5 30s ISO12800

人と同じは嫌なAB型精神が首をもたげた結果、
テールランプで手前の木を味付けしてみることに。
撮りようによっちゃ何かアリか・・・。
α550 18m F/3.5 30s ISO6400

尾根筋に霞が出てるっぽいので南天をアップで撮り終える。


次は北天。
これが実に素晴らしい。
正直、北の空ナメてました。
いやー、“コク”がありますわ。 

ケフェウス座とガーネットスター。
はくちょう座のデネブ。
カシオペア座。
写ってないけどすぐ上にはベガも。


パ・リーグみたいなもんです。
実力者揃い。
α550 18m F/3.5 30s ISO3200


北天の新たな魅力に引き込まれてると西から東に向かって凄い光源が!
とっさにカメラを向けるがノイズリダクション中!
なんとか間に合ってボケボケで撮影できたのが高度356kum上空のISS(国際宇宙ステーション)
ISSが天頂付近を通る場合は、金星(-4等級)や木星(-2等級)よりも明るく見えるらしい。

やっぱり人の乗ってる人工衛星見ると興奮する。(普通の人工衛星自体は頻繁に飛んでます)
そして今回実験的に撮りたかったのが、星のスペクトル。
後で補正するにせよ、赤から青まで撮ってみたいと思い先ほど補正したのが↓3枚。
温度の低い星、温度の高い星。(;´∀`)・・・わ、わかります? ジコマンだからな・・・。



程なくしてバッテリーの残量が10%を切ってしまった。
天の川銀河をバックにした弥山と鉄山も撮りたかったのでいそいそ下る。
ハハ・・・道に鹿だらけ。
不意に止まることになった地点からバリゴヤノ頭と稲村ヶ岳が少し白んだ東の空に映えている。
次回はっしゃんと登る予定なので感慨深く見入る。
手が届きそうなくらいの距離感。

数枚撮ってる間に鹿が退散し、数100メートル下る。
弥山山頂と鉄山が見上げれる地点まで来た。
この数分で東の空が一層白んできた。
途中で天の川が見難くなったのはアレか・・・写るわけないな。

そしてどさくさに紛れて流星も撮れてたりするw

車をここまで走らせたのはこの景観を撮りたくて。
最高。

いい山だなぁと本心思う。
この深さ。
・・・うん、キタムラで焼こう。

目的を達成した瞬間に時計を見ると、よ、よ、4時!
ヤバイ!一刻も速く街へ戻らなくては!!

でも途中でまた停まって振り返りざまに鉄山を撮る。
『こ、こいつ懲りてないなぁ・・・』 (自分で思う)
シートに背中をしっかりくっつけ肩の凝らないポジションを確保して
山道をぐわんぐわん岐路に着いたのでありました。


もうこの人、暇あったら星景ですね。



(呆)



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